(雨)フォーラムの思い出

Δじゃ。

M3というイベントのことは、いつぞや話したかと思う。

ある時期よりわしは、このイベントでCDを手売りするだけなのに
退屈しはじめておった。毎度毎度、ブヒブヒ鳴いておるキモオタに
餌付けをするかのように、CDを配っていくだけじゃ。トキメキがない。

そんな折、フリースペースなるものが追加された。フリースペースは
ただCDを売るのみならず、ほかになんらかのパフォーマンスを
行ってもよいという場じゃ。わしはまっさきに飛びついた。

念願の自由の場じゃ。ようやくルーチンワークともおさらばじゃ。

じゃが、いまいち何をしたらよいものかわからんかった。

そこでべろシティフォーラムというのものを開いて、オンラインで
フリースペースで何をするかを公開討論で決めていくことに
したのじゃ。

そのフォーラムでは、わしは書記長だったか総書記だったかを
任されとった。いわずともわかるじゃろうが、実質の独裁者じゃな。

ところが、経済の自由化を進める声には、西側からの圧力には、
平たくいうなら、時の流れには勝てん。歴史は繰り返した。

つまるところ、べろシティでも暴動が起きたのじゃ。

一部の血気盛んな若者により、わしの革命政権、独裁政権は
あえなく打倒されてしまったのじゃ。

そこで、M3当日は、当初予定されておったパフォーマンスとは
まったくの別物になってしもうた。

その結果、べろシティは、「弐世」を終わらすこととなる、歴史に残る
大失態をおかすわけじゃが、それについてはまた今度語ろうかのう。