(くもり)1円CDの思い出

Δじゃ。twitter熱が30年ぶりに湧いてきておるぞ。

かつて音楽をやっておった頃、1円のCDをだしたことがある。
当日は偽タッパーが一人で接客をしてくれたので、わしは
ほとんど携帯でマリオをやっておったが、その日の応対は
なかなか見ものじゃった。

まず100円払おうとする客が現れた。偽タッパーはそんなことも
あろうかと99円の釣り(ただし10円玉と1円玉のみ)を用意して
おったので、手のひらにドサっと99円をのせておったわ。わしは
横でドヤ顔じゃ。

わしらは考えもなしに1円CDを売るような愚か者ではないからのう。

そして1000円札しかないという強者の客が現れた。こちらは
999円の釣り(ただし100円玉と10円玉と1円玉のみ)を即効で
払おうとしたが、よそで999円のCDを買いに行ってきますと
いってすぐに去ってしもうた。

どこかはしらんが偶然999円のCDを売っとるサークルが
あったらしいのう。今思えば、まさにこっちの1円CDに
合わせた値段設定のようでおもしろいわ。

で、その1000円札を崩してくる宣言をした彼は、1時間後
くらいに戻ってきた。ところがこちらのCDはその5分前くらいに
完売しておったのじゃ。

彼はそれを知り、その場で崩れ落ちそうになった。それをみた
わしは、「では自分用に保存しておいたこのCDを売りますよ」
といって売ってやった。ちょっといい話じゃな。

もっといい話をしようかのう。

M3を途中で引き上げてまっすぐ帰宅したあと、わしは近所の
コンビニによって一人打ち上げ用のビールと枝豆を買った。
そこでふと思い立ち、レジ脇に置いてある募金箱にその
1円CDの売上(大量の1円玉)をすべて投下したのじゃ。

さすがに店員も驚いておったわ。ドサドサと1円玉が
投下されてく様はとてもシュールだったが、互いに
ツッコミはせんかった。大人じゃのう。

CDを売って金儲けとか、そんなのは同人でやること
じゃない。わしは常々そう考えておる。じゃから売上を
すべて募金したのじゃ。

その売上で、アフリカの難民が一人でもドラッグを注射
してくれればわしは満足じゃ。